じゃがいもについて
知る・楽しむ
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じゃがいもの概要
じゃがいもは、地下にある茎の先端に、でんぷんなどの栄養分を蓄えられ大きくなったものです。原産地は、南アメリカにある中央アンデス高地といわれており、冷涼な気候を好みます。
また、植物分類学上は「ナス科」に属し、ナスやトマトと同じ仲間です。
※じゃがいもの実は、ミニトマトにそっくりなんですよ。 -
日本におけるじゃがいも
じゃがいもの国内需要(2021年)は約330万トン。そのうち国内生産量は220~240万トンで推移しており、残りは、輸入じゃがいも(生いも換算)によってまかなわれています。
国内生産じゃがいもの用途(2019年)は、生食用25.2%、加工食品用24.0%、でんぷん用33.2%、その他17.6%となっており、ポテトチップスやポテトサラダなどの加工食品用は、増加傾向にあります。
一方で、じゃがいも作付面積は年々減少しており、それに伴い生産量も減少しています。作付面積減少の理由としては、より収益性の高い他作物への転換や、生産者の高齢化に伴う作付中止や規模縮小などがあげられます。
農業従事者の減少に伴い、人員の確保が困難になってきていることから、作業体系の改善やロボット・AI・IoTを活用したスマート農業を活用することが求められています。 -
じゃがいもの栄養素
じゃがいもは、でんぷんやビタミンCのほか、カリウムなどのミネラルも豊富なうえ、食物繊維も多く腹持ちもよい野菜のひとつです。
ここでは、じゃがいもの特長的な栄養成分についてみていきましょう。
※以下の数値は、じゃがいも皮なし/水煮/可食部100gあたりとなります
■エネルギー
一見カロリーが高そうに感じますが、71kcalと意外と低いんです。
■ビタミンC
18mgと豊富に含まれており、
しかも、じゃがいもに含まれるビタミンCは
デンプンに包まれているため、
加熱しても壊れにくいのが嬉しい特長のひとつです。
■カリウム
実はカリウムも340mg含まれており、
バナナ(約360mg)と同じくらいカリウムが豊富なんです。 -
じゃがいもの選び方
表面に傷がなく、じゃがいもにハリがありシワがないものを選びましょう。
芽が伸び始めたり、表面が緑色になっているものは避けましょう。 -
じゃがいもの保存方法
段ボール箱や厚手の紙袋で包んで、風通しのよい真っ暗な冷所(0℃以上5℃前後)で保存するか、乾燥しないようポリ袋に入れてジャガイモが呼吸できるようにポリ袋を軽くむすび、冷蔵庫の野菜室で保存してもよいでしょう。
【じゃがいもの食中毒について】
「じゃがいも」は日光や蛍光灯などの光に当たることで、表面が緑色に変色(緑化)します。この緑化した部分や芽には、グリコアルカロイド(ソラニン、チャコニン)という苦み成分が含まれており、大量に食べると、腹痛やめまいなどの症状が現れることがあります。
皮が緑化していたり、芽が出ている場合は、その部分を厚くむき取り除いて使用しましょう。