じゃがいもの歴史
知る・楽しむ
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じゃがいものふるさと
じゃがいものふるさとは、中央アメリカのアンデス地方といわれています。じゃがいもは、紀元前5世紀から原住民の人たちによって栽培されており、トウモロコシとともに彼らの貴重な食料となっていました。
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アンデスからヨーロッパへ
16世紀後半にスペイン人が南アメリカから持ち帰りじゃがいも栽培がはじまりました。また、そこから、フランスやイギリス、ドイツなどのヨーロッパ北部へ広がっていきました。
しかしながら、そのころのじゃがいもは小さく苦みがあり、おいしくはなかったことから、じゃがいも栽培はなかなか普及しませんでした。
余談:聖書に載っていない食べ物だったため忌避されたともいわれています。 -
じゃがいも栽培の転換期
じゃがいも栽培がなかなか普及しなかったところに、18世紀のヨーロッパにおいて飢饉が発生しました。ヨーロッパの中では気候に比較的に恵まれていたフランスでさえ、18世紀になって16回もの飢饉にみまわれました。その飢饉に対して大きな役割を果たしたのがじゃがいもでした。このじゃがいもによって多くの人の命が救われ、これまで、主に家畜の飼料として使われていましたがこの飢饉により人間の食料として見直され、じゃがいも栽培が普及していきました。
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ヨーロッパからアジアへ
アジアで真っ先にじゃがいもが導入されたのはインドで、1600年代にポルトガルの航海者達が上陸した際、じゃがいもが持ち込まれたとされています。その後、イギリス人がインド北部の丘陵地帯でじゃがいも栽培を促進し、そこではじゃがいもが主食になっていきました。
現在では、インドは中国に次いで世界第2位のじゃがいも大量生産国であり、その生産量は5,400万tに達しています。 -
ヨーロッパから日本へ
17世紀にオランダ人によってジャガタラ(現在のジャカルタ)から長崎へもたらされたとされていますが、じゃがいもが伝来した時期については、諸説があり定説はありません。
長崎から伝来したじゃがいもがどのように日本に広まっていったのかは、18世紀まで情報がありませんが、17世紀~から19世紀にかけて発生した大飢饉が起こった際、冷涼な気候を好むじゃがいもは、冷夏などの天候不順の年でも、一定の収穫ができることから、救荒作物として次第に知られていき、各地へ広がっていきました。