VOICE

Vol.1

2018年3月

契約生産者とフィールドマンの想い

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契約生産者の声 共に高品質を目指す。
大切にしているのは、
プライドを持って育てること。
[契約生産者]増地さん

北海道帯広市川西町の畑作農家、増地農場。3代目代表の増地さんは、小麦、豆、てん菜など、十勝の代表的な作物を育てながら、カルビーポテトに出荷する加工用じゃがいもの栽培も手がける。
※現在、川西地区には150軒以上の契約生産者があります。

Vol.01-1

北海道帯広市川西町の畑作農家、増地農場。3代目代表の増地さんは、小麦、豆、てん菜など、十勝の代表的な作物を育てながら、カルビーポテトに出荷する加工用じゃがいもの栽培も手がける。
※現在、川西地区には150軒以上の契約生産者があります。

カルビーポテトの
契約生産者に
なったのはいつ頃ですか

1980年にカルビーポテトが設立し、その翌年の1981年から契約生産者として携わっています。
もう40年近くなりますね。

カルビーポテトの
契約生産者の仕事とは

カルビーの商品の原料となる加工用じゃがいもを生産し、すべてカルビーポテトに出荷しています。
栄養豊富な土壌でできるだけ良いじゃがいもを育てたいので、うちでは作付面積の約5分の1を使い、5年サイクルの輪作体系で育てています。「増地さんの所のじゃがいもは良いのばっかりだね」って言われたいじゃないですか(笑)。
ちなみに、カルビーポテトに出荷するじゃがいも以外にも、小麦や豆、てん菜、玉ねぎなども育てています。

フィールドマンの存在とは

小麦の収穫シーズンでもある8月上旬は一番忙しく、それがちょうど、じゃがいもの生育に関わる大切な時期と重なります。どうしても細かい所まで気づけないことがあるのですが、そんなときにフィールドマンが声をかけてくれると、とても助かります。「あの辺、ちょっと病気が入りそうだよ」とかね。
フィールドマンというのは、栽培についてのヒントをくれるアドバイザーみたいな存在。農家もそれぞれに考えがあるからすべてを聞き入れる訳ではないんだけど、新しい情報とか、自分たちでは思いつかないような提案をしてもらえるのはありがたいです。

契約生産者になって
良かったことは何ですか

農家としてのレベルを高められることですね。
じゃがいもの品質が上がれば価格も上がる、というのが契約の仕組みです。
カルビーポテトに出荷したじゃがいもの品質は、検査を行いデータ化されます。じゃがいもに含まれる澱粉量やサイズ、全体の数量のうちの何%が傷んでいたかなどが数値になって、価格が決まるんです。つまり、品質の良いじゃがいもが多いほど価格が上がる。だから、畑に手をかければかけた分、高い収益となって返ってきます。
そして、品質向上のためのサポートをしてくれるのがフィールドマン。彼らが日々、新しい資材の情報や育て方の改善策、他の地域の状況などを話してくれるので、「次はこれをやってみよう」と毎年何かに挑戦したくなるんですよ。
じゃがいもの価格が相場に左右されることもないので、肥料や農薬などの資材にも安心して投資できますし、この循環はカルビーポテトさんとのつながりの中で生まれましたね。

フィールドマンの想い 生産現場
(フィールド)と
製造工場を
つなぐ架け橋
[フィールドマン]森田さん

フィールドマン歴13年。原料確保の使命のもと、日々、契約生産者の農場を駆け巡る。生産者とのコミュニケーションから、じゃがいもの生育サポート、入荷したじゃがいもの貯蔵管理までを担う。

Vol.01-2

フィールドマン歴13年。原料確保の使命のもと、日々、契約生産者の農場を駆け巡る。生産者とのコミュニケーションから、じゃがいもの生育サポート、入荷したじゃがいもの貯蔵管理までを担う。

フィールドマンの
仕事内容を教えてください

簡単に言うと、カルビーの商品を作るための「原料調達」が私たちの仕事です。
カルビーの商品の原料、つまりじゃがいもに必要とされる条件は、一定水準をクリアする品質であることと、まとまった収量があること。カルビーでは、じゃがいもの品質基準を独自に設定しています。基準に満たないじゃがいもは買い取ることができないので、契約生産者の皆さんにはこの基準をクリアできるじゃがいもを、できるだけ栽培していただきたいのです。
そのために私たちフィールドマンが各契約生産者を訪問し、じゃがいもの生育状況を確認したり、使う肥料の種類や、農薬を撒くタイミング、収穫機械の情報などをアドバイスしています。
また、納品されたじゃがいもの管理や、既存の契約生産者に対する作付面積拡大の相談、新規契約アプローチなども業務の一環です。

フィールドマンとして
大切にしていることは何ですか

契約生産者の皆さんとの信頼関係を築くことですね。
良いじゃがいもがたくさん収穫できれば、生産者さんは収入が増え、私たちはその分多くの商品を消費者に届けられます。良いじゃがいもを育てたいという気持ちは、私たちも生産者さんと同じです。生産者さんにもフィールドマンと「一緒に育てている」という思いで、話を聞いてもらえたり、悩み事を相談してもらえるような関係づくりを目指しています。

やりがいを感じるのは
どんな時ですか

契約生産者としての日が浅い生産者さんたちには私たちの存在を警戒されてしまうこともあるのですが、自社に蓄積された生育データを見てもらいながら提案した方法を実践してもらえたときはとても嬉しいです。それが結果に結びついて、「ありがとう」と言ってもらえたら最高に幸せですね。

どんなフィールドマンに
なりたいですか

「じゃがいものプロフェッショナル」と呼ばれる人になりたいです。じゃがいもの栽培における知識はもちろんですが、管理のために使っている機械の扱い方も完璧にマスターしたいです。手塩にかけて育てていただいたじゃがいもの品質をできるだけ維持したまま、カルビーグループの各工場に届けたいですから。
あともうひとつ、担当地区である帯広市川西町の契約生産者を「日本一の生産者にする」という目標があります。カルビーポテト自体も、「世界一のポテトカンパニーになる」というビジョンを掲げていますので、これからも生産者さんと一緒に成長していきたいですね。